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この話は西暦2050年頃のお話です。
私の名前は、吉田結衣。
現在、25歳。独身。彼氏なし。子供無し。バツも無し。
私の今の悩みは、仕事が無い事。
大学は出たけれど、就職口が見当たらない。
私だけでは無いのですが、殆どの人の就職先が決まらないのです。
何の為に、小学校から大学まで一生懸命に勉強してきたのか?
解りません。
巷では、人工知能を持つロボット達が大手を振り働いています。
この前、ファミレスに昼食を食べに行ったら、
ウエートレスはロボット。
調理師もロボット。
おまけに会計もロボット。
管理する人間は一人だけ。
いつもの光景だけど、就職先が決まらない私には、
「ロボットの代わりに私を雇って」と、言いたくなります。
スーパーマーケットも従業員はロボット。
会計はセルフでして、不正が出来ない様にロボットが監視している。
お客様は監視された空間で買い物をし、会話も無く、
用を足すとすごすごと帰る。
普通に見慣れていた光景が、最近不自然に想えてきました。
私は弁護士を目指して大学に入学し、勉強に勉強を重ね、
やっとのことでその弁護士資格を得たのに、雇ってくれる弁護士事務所が無いのです。
最近は、人間の弁護士よりも人工知能を持つロボット弁護士が活躍しているのです。
ロボット弁護士は、六法全書が全て内蔵されており、全ての判例が
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