【空】始まりの夜

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「ありがとうございましたー またのご来店をお待ちしております」 コンビニ店員の無機質な声に見送られ、ドアを開けてコンビニを出た。 ふと、開いた傘の脇から空を眺める。 夜空には月が青白く輝いていて 雲一つないのに雨が降っていた。 さっきよりも雨が酷くなってる…。 明日はカフェオープンの日なのに、天気晴れてくれるかな。 …って オープン初日なのに、私一人で店を回せなんて叔父さん鬼畜か?! オープンの支度するのに手間取って、夜中メシになっちゃったじゃない! 梅おむすびとハムサンドが入った袋がカサカサと揺れる。 傘を打ちつける雨の音を聞きながら、自宅&カフェまで戻って来た。 「ん?」 カフェの庭先に何か黒いものが置かれてる。 「え? あんな大きな置き配、頼んだっけ?」 いやいや頼んでないよ〜。 もしかしたら叔父さんからの荷物? カフェの庭に入り恐る恐る近寄って、よーく目を凝らして見て…。 ん?人…?男の人? え?え?なんでこんなとこに!?
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