私と親友の、陰陽師さんご一行との忘れられない四日間

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私と親友の、陰陽師さんご一行との忘れられない四日間

◇プロローグ◇  一九九八年七月。私・赤井 響花(あかい きょうか)にとって、高校生活最後の夏休みが始まっていた。  北海道の夏は短い。関東と比べ、暑い日の割合も夏休み自体も……。そして、大好きな剣道部の練習に出られるのもこの夏が最後。主将として毎日一生懸命取り組んで、全道大会で良い成績を残そうと頑張って、充実した毎日を過ごしている。あ、勿論大学に進学する為に勉強だってしっかりしてるよ! 文武両道こそ、私の目指す美学だから!  しかし……その貴重な夏休みの中で、『あんな事』が起こるなんて……人生本当に何があるか分からないものだ。たった四日間の中で起きたあの衝撃的な出来事などを、忘れる事の無いよう、ここに書き残しておきたいと思う。あんな不思議な体験、これから先また出来るなんて事はきっと無いだろうから。  ……陰陽師やその仲間達と一緒に、悪霊退治をしただなんて事は……。  ◆一日目◆  七月三十日 21:52
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