私と親友の、陰陽師さんご一行との忘れられない四日間

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 ガラス製のドアの前で佇む私の背中に、雨歌が呼びかける。見ると彼女はいつの間にか雑貨屋から出て、その手前にあるエスカレーターに乗ろうとしていた。ほ、本当にマイペースなんだから……。私はまた小さな溜息を漏らした後、店に……四人に背を向ける。そして小走りで雨歌の待つ場所へと向かった。 「……何でもない! さ、お昼に行こっか」 「だね☆あたしパスタがいいな♪」 「いいよ、行こう!」  私と雨歌は微笑み合い、エスカレーターでビル内を駆け下りる。札幌の中心街へ繰り出した私達は、夏休み最後の日を満喫したのだった。  ――これが、私の体験した不思議な四日間と、その後日談の全てである。                               了
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