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スイカの種をぷっぷと捨てながら、立ち上がった。
「俺、ちょっと川まで行ってくるぅー」
「あ、待ちなさいよ、大地」
心配なので、ついていくことにした。
「ひゅーっ」
水遊びを楽しんでいる子たちがすでにいた。
パンツ一丁で橋から細い川に飛び込んでいる。
「なあ、おい、俺も混ざっていいだろ」
「いいよー」
陽気な声で言う一際際立った子がいた。
髪の色を赤みがかった茶に染めて、パンツ一丁だ。
ちょうど芹と同じくらいか少し年上の年齢だったので、恥じらった。
「そっちの女の子も来いよ。気持ちいいぞ」
「私はいいですよ。ここで待ってます」
川にちゃぷんと飛び込み、楽しがる大地がいた。
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