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「珍しいな、お前がこんな所に来るなんて。ゼウスに愛想もついたか?」
「その通りです、ポセイドン様も婚活してるのですか?」
水色の短いふわふわした髪を風になびかせ、ポセイドンは苦笑いだ。
「まあな、一番欲しい女は無理だと諦めていたんだが……」
ーーそれほど手強い女神様なのでしょうか……?
ゼウスの兄ポセイドンも相当の美丈夫で女神たちにモテモテだろうに。
「私に構わず婚活頑張ってくださいっ」
「いや、俺はーー」
「奇遇だな妻よ。この俺に黙って色気づきおって」
ヘラとポセイドンの間に割って入ったのは一番会いたくなかったゼウスだった……。
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