③とある別れた時の話2(ナオ編)

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そう思うと、気が晴れて来た。 そういえば、ヨシタカさんから、貰った名刺を思い出す。 裏に、何を書いたのだろう。 手帳を取り出し、ヨシタカさんの名刺の裏を見た。 たくさんの思い出をありがとう。 俺は、一生、忘れない。 そして、数年後、必ず会おう。 その時は、結婚しようね。 なんだ、これは・・・。 私は、一瞬、意味が分からなかった。 さっき、別れたばかりなのに。 最後の2行が、分からない。 名刺を、表裏を何回も確認し、 上下逆さまや、様々な角度から見てみたが、 どう考えても、意味が分からなかった。 何を考えているんだ?ヨシタカさん。 窓の外を見た。 もう、明るくなり始め、青空が広がっている。 その、空を見ながら、考え込んだ。 ヨシタカさんの声が聞こえた気がした。 「絶対に、離さないから。」 そう言われている。 その言葉に、私は緊張感が走る。 運命の2人なら、きっと逢えるよ。 そう思い、クスッと、笑った。 完
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