2人が本棚に入れています
本棚に追加
そう思うと、気が晴れて来た。
そういえば、ヨシタカさんから、貰った名刺を思い出す。
裏に、何を書いたのだろう。
手帳を取り出し、ヨシタカさんの名刺の裏を見た。
たくさんの思い出をありがとう。
俺は、一生、忘れない。
そして、数年後、必ず会おう。
その時は、結婚しようね。
なんだ、これは・・・。
私は、一瞬、意味が分からなかった。
さっき、別れたばかりなのに。
最後の2行が、分からない。
名刺を、表裏を何回も確認し、
上下逆さまや、様々な角度から見てみたが、
どう考えても、意味が分からなかった。
何を考えているんだ?ヨシタカさん。
窓の外を見た。
もう、明るくなり始め、青空が広がっている。
その、空を見ながら、考え込んだ。
ヨシタカさんの声が聞こえた気がした。
「絶対に、離さないから。」
そう言われている。
その言葉に、私は緊張感が走る。
運命の2人なら、きっと逢えるよ。
そう思い、クスッと、笑った。
完
最初のコメントを投稿しよう!