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「········どうしてそれを私が持っているか?」  彼女は念話で質問する白雪にニコリと笑う。 「あのね、姉様」  青嵐は傀儡の作り方を説明した。  途中過程は東の方法と同じだが、どうしても東のやり方だと傀儡は出来ない事が分かり別の方法を探した。  呪毒を用いた方法を採用してみた結果。  傀儡が出来上がった。 「つー事は」  霖を傀儡にしたのに青嵐も関わっていたのかと翠が聞く。 「あぁ、あの子?火照様が是非ともやって欲しいとお願いしてきたからダメ元で試したの」  そしたら元々神力が高かったのも相まって傀儡が出来上がったという事だ。 「出来上がった傀儡ちゃんを初めて見た時はとても可愛くてびっくりしちゃった」  そこから霖の記録を土台に本格的に傀儡を作れば五体以上の傀儡が出来上がった。  それを縁の宴で披露した。  北の才女だとは白雪と風美から聞いていたが 「とんだイカレ女じゃねぇか」 「なんとでも言いなさいよ」 「で?その毒を私に吸わせたかったわけみたいだけど何で白雪やそこの姉ちゃんまで被害及んでんの?」  白雪に解毒術を施しているがあまり効果がないのか一向に良くならない。  呼吸が浅く辛そうな白雪に同時に回復術を施す。  辛いのは菊桃だろう。  特殊な作り方をしている毒の為に解毒薬を作れない。  ゴボッと菊桃の口から血が零れる。 「貴女と姉様に振りかければ貴女はそのまま死んで姉様は後で解毒薬を飲ませればいいかと思って」  少しでも功績を挙げたいからと切羽詰まって菊桃にまで被害を及ぼしてしまった。
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