告白

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決して、ハヤトのことが嫌なわけではない。 十数年経って再会した彼は、見た目も中身も素晴らしい男になっていた。最も、私には幼い頃の記憶は薄っすらとしかないのだが…… 申し分ない男に成長していると思った。 急に幼馴染だったと言われて、正直まだ頭が追いついていないのだ。 とりあえず私の頭の中では、幼い2人が遊んでいる光景を再現している。 でも、私は幼かったこともあり、やっぱりほとんど覚えていない。ただ、「ハヤト!」と呼んでいる記憶だけは思い出した。 今、目の前には、成長しイケメンになったハヤトが居る。何を断る理由があるのだろうか? 「ん! 食え、ピザ美味いぞ!」と勧めてくれた。 「あ、うん」 一切れ取って食べた。 「美味しい〜」 思わず笑顔になる。 「ミサは、笑ってる方が良いよ」と、サラッと名前を呼ばれて、ポーっとなった。 そういうハヤトの笑顔も最高だ!  そして…… 「あの〜」 「ん?」 「良いよ」 「ん?」 「付き合っても! てか、付き合ってください!  よろしくお願いします」と向かいの席で頭を下げた。 「ハハッ、おお! よろしくな!」と、左手でピザを食べながら右手で頭をワシャワシャ撫でられた。 「ちょっと〜」 その突拍子もない行動に驚きながら、次は何をされるのだろうかという楽しみで、思わず笑みが溢れる。
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