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後輩のひとりが、不平を言う。
大学のレポートも、いまではAIに書かせることがまかり通っているのだ。
会社の文章を人間が書くなんて、こんな機会でもなければ、やることはないだろう。
「彼らには、まだ「反省」の意をくんだ文章は書けないからね。ま、適当に、よろしく頼むよ」
上長は、僕の肩をポン、と叩いた。
適当に、という言葉が、僕の胸に刺さる。
子どもが何人も「廃棄」処分になる。ママ・ロボットも同様だ。
それなのに、適当に、でいい。
その社会に、現状に、僕は初めて、疑問を抱き始めたのだ。
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