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「私も、そうしたいな、て思っていたの。テレビで見た、大量殺人を起こした人の表情が、まるでロボットのように見えて……。ママ・ロボットに育ててもらって良いのかなって迷っていた。」
現代は、とても良い時代になったものだ、と思う。
好きな人のために、自分の仕事やライフプランを制限しなくていい時代。
それを作ってくれたのは、ママ・ロボットをはじめとする沢山の機械たちだ。
でも。
低年齢化した、犯罪の多発。
誰かが困っていても、皆「自己責任だ」と思って、返り見ることもしない。
それは、「誰」のせいなのか。
どうして、そうなって行ったのか。
僕らは、互いに寄り添って頭を預け合いながら、ソファの向こうの景色を見ていた。
リビングに置いておく形式の人工子宮と、その窓の向こうに見える、白亜のマンションが乱立する機械都市群を。
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