Story1 出会い

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Story1 出会い

それは12月だったんだ僕と君が出会ったのは。 大学に入学したての頃、僕は友達が全然居なかった。 高校の時いじめられたから、少し遠い大学を選んだんだ、 当時は不安や、またいじめられるのではと、怖くてあまり行けないでいたが ふと、行ってみたい衝動に当然かられた。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 大学の前でやっぱりやめようと思い帰ろうと思っていたとき 突然声をかけられた。 「あれれ〜?水多君じゃない〜?」 ーえっと、誰だこの人。 「あれやっぱり覚えてないでしょ〜?一応、同級生なんだけどな〜?」 ーイヤ本当にわからん。 「本当にごめんなさい。僕、入学以来、来てなくて…」 「あははっ!いいよ〜?じゃあまず自己紹介だね〜!      まつおか はるか 私の名前は 松岡   晴華!よろしく〜?」 「はい。よろしくですが…あの…松岡さん?こんな僕に話しかけるなんて、とても嬉しいんですけど、一応いま12時なので遅刻のはずでは…?それか午後登校とか…?」 「えっ?ほんとに?私の時計では八時のはずなんだけど…」 松岡さんは腕につけられてある時計をゆっくりとみると、 「あっ……まぁいいや!そのおかげで水多君に会えたし! こうやって話す事もできたもんね〜? 結果オーライ、それでいいのだ〜ってね〜?」 君はニカッと眩しいくらいの笑顔で僕の方を向いた。 冬で寒いのに心が暖かくゆっくりと溶けていく感じがして すごい人だと思ったんだ、 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- とりあえず、二人で大学に入ったが、もし、またいじめてくる人が居たら?あまり大学に来ていないから、白い目で見られたら?そう考えると足が、手が、声が震える 僕はその場で立ち止まってしまった。 「んっ?どうしたの…ってえっ?大丈夫?お腹痛い?立ちくらみ?保険室? あっ救急車か!いやその前に水多君がぁぁぁっ!」 「だ、大丈夫ですからッ‼昔のトラウマがちらついただけで…」 「えぇぇぇ!そんな、そんなどうしよっ!えっとえっと…あっ!」 突然大きな声を出したと思ったら体全体が暖かいものに包まれた。 「大丈夫。私が付いてるよ?ほら、こうやってギューってすれば何事も安心できるから。」 僕は自然と涙が出ていた。こんなにも心が暖かくなるのを初めて知ったんだ。 このときからもう僕は彼女に恋をしていたのだろう。
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