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睡蓮に華夜と呼ばれた少女の名は、緋雨 華夜(ひさめ かや)。この物語のヒロインだ。ゆるくウエーブがかかった天然パーマ気味の栗色の髪は長く、腰の位置まである。ぱっちり二重のくりっとした大きな瞳、可愛らしい声。元気いっぱいだが、どこか落ち着きが無くふわふわとした雰囲気。耳にはローズクォーツの小さなピアス。そしてあまり高くない身長。ここまでは、まぁほぼパーフェクトなヒロイン像なのだが……。
「華夜はもう帰るの?」
「ううん、帰らないよスカッシュたん。これから部活なの! 早く放送室に行かなきゃ♪」
「やけに機嫌がいいねぇ~! 何かいい事でもあった?」
ニコニコ笑みを絶やさない彼女に、睡蓮が尋ねる。因みにスカッシュとは華夜が付けた檸檬のあだ名である。
「えへへ★今朝、やっと今月号のSH●XX買ったから、早く部室で読まなきゃいけないの~♪」
「ををっ、そうかそうか! とかいうあたしも、最新号の声優グ●ンプリ買ったから読まなきゃいけないんだなー、コレが!」
「さっすが睡蓮巨匠!」
ぐっ! と、華夜と睡蓮はお互いの手を握り合う。因みに巨匠とは睡蓮のあだ名で、これまた華夜命名による。
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