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1話 婚約破棄
「リクシェル・カリウス侯爵令嬢!!」
「貴様に婚約破棄を申し渡す!!」
(遂にこの人は何を言い出したんだ、)
「....殿下、それが何を意味するのかお分かりで?」
「そんなもの知らん!!分かるのは貴様が僕の愛するユーリに残虐的な行為をしていた事だ!!」
「....あぁ、そうですか、遂に殿下はバカになってしまわれたんですね、...」
プッwww
「な、何だと!?」
「リクシェル様!!酷いですわ!!ジーク様にそんな事!!」
「..あなたは黙っていて貰えますか?」
「な、!!」
「貴様!!またユーリに暴言を吐いたな?!」
「はぁ、殿下、この国の法律をお忘れになられましたか?」
「その10-その人よりも下の身分の者は勝手に発言してはならない」
「!...だ、だとしてそのように言うのは失礼であろう!?」
「失礼、ですか、...申し上げます。」
「私はこの国の貴族の中で一番権力を持つ三代公爵家の1つの公爵令嬢です」
「そして、私はこの国最強の騎士団『白薔薇騎士団』の団長です」
「このような身分の私と、...男爵令嬢。」
「どちらの発言が正しいのか、分かりますよね?」
「.....だ、だが!!貴様がユーリを虐めていたことは変わらない!!」
(え、リクシェル令嬢が虐めを?そんな訳ないわよ笑ザワザワ)
「...では、証拠を見せてもらいましょう」
「ユーリ、できるか?」
「はい!!」
「証拠は証人がいるんです!!」
「来てください!!」
コツコツ
(あれ?あれって、...リクシェル令嬢のファンだった気が、...)
「シエル令嬢!!証言してください!!」
「シエル令嬢、真実を教えてくれ」
「..はい。えー、ユーリ男爵令嬢はシェル様に虐められたりはしておりません」
「はッ?な、何を言っているんですか?!シエル令嬢!!」
「何をって、...真実を教えてるだけですが、」
「そ、それは確かなのか?」
「確かです」
「.....も、申し訳ない!!シェル!!」
「許してくれ!!」
「な!ジーク様!?」
「....衛兵!!ユーリ男爵令嬢を捕らえろ!!」
「は、え、...ジーク様!?殿下!!」
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