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煌めく手元の先
輝きがおわるころ
強い芯のような形をなして
そのときに想う
あなたへの気持ちが
溢れてきて
もっと長くみていたいのに
手が届いている線香花火に
ふたりの距離をかんじる
物理的な距離より
こころの距離が遠いのは
なによりも苦しくなる
迎えにきてほしいんじゃない
そばにいてほしい
こころが繋がっていると
信じる勇気と努力するから
傷つくのはいつだって
お互いさまで怖くて
傷つけたなら
癒す力がほしくて
一生懸命あなたに向かう
言いたいこと
聴きたいこと
余計なことなら言えるのに
迎えにじゃなくて
待ち合わせして
半分この場所で逢おう
心だって半分こで
同じ歩幅は難しい
あなたはずっとずっと
わたしの前にいるんだよ
尊敬したから
好きになれて
尊敬した部分があなたに
あるかぎり
あなたをみていたい
好きな人
人として好き
そうじゃないと
燃えてばかりでは
いつの間にか
勝手に疲れて泣いて
それでも
焦がれるように
想うことに勇気をだす
線香花火は
寂しくはないよ
優しい花
つよい花
切なさに寄り添う花
夏がきても
夏が通りすぎても
心には線香花火が
煌めきつづけますように
濃紺の空に淡雪が舞うころも
あなたを想いながら
この花を煌めかせる未来を
いとおしいを考えると
わかんなくなるけれど
いとおしいをくれたことに
ただそばにいたい
それだけじゃ足りないかな
足りないよな
そんなにお利口じゃない
だけれど半分こがいい
背伸びくらいはして
あなたの視界に入ろうとする
そんな努力ならば
してみたいと飛び跳ねている
煌めきを纏いながら
視界に入った瞬間
時をとめてしまいたいくらい
いとおしいが溢れたら
そのときは
笑って仕方ないなと
あなたが言ってくれるように
花になってみるよ
あなただけが見える花に
お気に入りの服を着て
足音は不器用な音をならして
焦がれるほどの想いを
みつめてみるよ
あなたの言葉は魔法みたい
三文字や二文字で
それだけで何回分になるか
あなたは知らないだろうな
たまには
声でききたいだなんて
わがままに
線香花火の煌めきに
そっと呟いたりして
あなたと空に咲く花をみたい
見上げた空が一緒なら
こんなに幸せはないんだよ
気づいてないふりの
あなたは
いとおしい人
○○。
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