序章 「ようこそ、最高で最低な一日」
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そんなぼくの視線に気づいたのか、美咲はぼくをにらみつけてくる。ウィンクしてやった。 「ばーか」と美咲は言った。 周りにいる男子がぼくをにらみつけてくる。弁当におかずがまだ残っていたが、弁当箱を片付け、教室に戻った。その道中に闇討ちでもされるんじゃないかと若干思ったが、ヤンキーに絡まれることはなかった。ぼくのおかげで推しの「ばーか」が聞けたんだから、拝借料としてぼくに100円くらいは払うべきだろう。
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