序章 「ようこそ、最高で最低な一日」

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 放課後、部活をやっていない・彼女&友達いない おしっこくさい陰気野郎のぼくは、速攻で帰ることになる。それがいつもの流れ。先程のモブが告白を成功させる場面を目の前で見ていたので、ぼくもエリザベスに流れで告白することをちらっと考えたが、そんな勇気などないぼくは結局情けなく帰路につくことになる。  同じ帰宅部代表、ぼくの右隣のモブ林くん(たしか林くん)は、今日は彼女と手を繋いで帰宅中だ。 一瞬ふたりがぼくを見てお辞儀をしてきた気がしたが、無視してやった。リア充には用はないんだよ、モブ!  バス待ちのぼくを通りすぎる女子陸上部員の胸や尻を鑑賞しながら、感傷にひたりそうな自分を励ますことにした。
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