序章 「ようこそ、最高で最低な一日」

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 やはり練習をサボっていたエリザベスは美咲に連れられていった。ちなみに本人は「サボっていない」と言い張っていた。意外にヤンキーなのかもしれない。美咲は去り際に「この子に手を出したら殺す」と言っていたが、聞かなかったことにした。ぼくはなんとなく「インディアカ部に入るから」と返答した。彼女はなぜか少し嬉しそうにした。  ぼくの学園生活は、ぼくと美咲とエリザベスの物語だ。それがぼくにとっての青春。  青春はいつか終わる。その終わりをぼくはまだ数えない。
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