序章 「ようこそ、最高で最低な一日」

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 昼休み、学食派のエリザベスと美咲は学食で食事をとる。今日は月曜日だから、エリザベスはうどん定食、美咲はカレーライスと予想。  ぼくはいつも学食で弁当を食べる。ひとりで。生まれつきひとりでいることが好きなたちでよかった。ボッチに向いているといえるだろう。  ボッチというのはたいていひまなので、学食で下々の者を観察しているというわけだ。ま、ぼくも下々の者なのだけれど。  ぼくは人を観察することがけっこう好きだったりする。  それは建前で、ただ美人を探しているだけだ。 美人でスタイルがよい女性の体をなめまわすように見ている。別に巨乳好きとかではないので、胸の大きさはあまり気にしない。首筋フェチでもふとももフェチでもない。あらゆるフェチシズムに精通しているわけではない。  「女性はやはり顔だ」とぼくは思っている。 あとは雰囲気も同じくらい大事。  異論は認める。  そうやっていろいろな美人を見ていて気づくことがある。  やはりエリザベスと美咲は別格だなと感じる。 異論は認めない。  
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