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繋がった記憶
それは束の間でありながら、とても長い夢をみているようだった。
レオのキスによって眠りにつき、前世の記憶を呼び覚ました私は、再びキスによって目覚める。
「アメリ……」
慈しむようにそっと唇を離したレオ。その頬に手を添えて微笑む。
「ジル……。あなたは私たちのことを、ずっと護ってくれていたのね」
私の前世――アメリという女性は、かつて広大な森に溢れていたこの国で、動物たちの保護活動を行っていた。
アメリは森に住む数少ない人間のなかで唯一、動物と会話ができたので――密猟活動から邪心に溢れた儲け話まで――動物を金銭の道具にしようとする外部の者たちは皆、悉く追い返されてきた。
そして、そんな彼女の献身となったのが、ジルという一匹のオオカミだったのである。
彼は、常に森と外部の境界に目を光らせる、いわば門番のような役目を担っていた。
無論、全ては動物たちの、そして何よりアメリの幸せを守るためである。
◇
「では……お前はこの宿命に抗い、後世の運命に賭けようというのだな」
今日は軽やかな笑い声がよく聞こえる。俺は黙って頭を地に伏せた。
白鳩の姿を借りた神は、大仰に頭を振って羽を広げる。
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