宗像人魚伝説

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 その後、宗像の村は大きな国となり、海の遙か彼方の国々と行き来するようになった。三人の姫さまは、平和と航海の安全と民の心の豊かさを祈り、生涯その身を捧げたという。  こうして三人の姫さまは十代の若さを保ったまま三百歳まで生き、天の使命を終えると、たきり姫は青い玉、いちきしま姫は紫の玉、たぎつ姫は八咫鏡を残して御隠れになった。  三人の姫さまを悼んだ村人は宗像に大きな神社を造り、残された二つの玉と一枚の鏡を納め、宗像の三女神として大切に祭ったという。                                                       おわり
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