「放課後の憧憬」

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 それこそ羞恥心で弾けそうなほど歯を食いしばって答えを待つと、「あなたの家すぐ行こうか、傍だし」一人暮らしだったねと、ほんとうに幸せそうなはにかんだ、眩しい。どこか神聖な笑顔で、瀧田は頷いた。  その十数分後に着いた家で瀧田は、初めての一面を見せる。遊女のようにみだらなのに、少女のように可憐だった。本当に、たまらなかった。こんなにセックスって気持ちいいものだったのか。今までのは何だったんだ。遊びにもこれに比したら至らない。  破廉恥な行為は、相手の事を理解すればするほど気持ちよくなると思う、と漫画の台詞を思い出した。瀧田に借りた漫画で、印象に残っている台詞だ。本当にそうだったのだから、参ってしまう。彼女の胸のカタチ、尻のおおきさ、指の長さ、舌の温度や感触など。数えきれないが、「相手を知ったうえで身体も知れば、さらにエッチなんだね」と瀧田は女神のように笑っていた。信じられない、度肝を抜いてきた同級生。いや、もう恋人なのか。  僕は今後、瀧田漬けにならないように努力しよう、決めた。決めたが。(ゴムしても、初めてで散々した時点で。)……不可能だろうなあ。
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