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何はともあれ、私はもう、君と出会い、過ごしてきた幸せな日々を、思い出す事は無いだろう。
思いだせば、辛くなるだけだから。
──だから最後に言わせてほしい。
「愛していた」と。
私は、その一言と共に溢れ落ちる涙を舐め取り、あの頃の記憶を思い出し、消去する。
さよなら、されなだったもの。
そして、これからもよろしく、されなの肉体よ。
失った同胞たちを、多く産み落とす肉の器として、活用させてもらうよ。
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