【20XXねん、四がつ蜊�はちにち隕ウ蟇�】

3/3
前へ
/38ページ
次へ
せっかくできたおともだちなのに、しんじゃうのはいやだ。 そうおもうと、またたくさんなみだがでて、とまりませんでした。 でも、わたしがないていると、その子はゆかにおちたわたしのなみだを、のみはじめました。 きたないので、とめようとしたら、この子のきずがきえて、げんきになりました。 わたしはびっくりしましたが、げんきになったのがうれしくて、その子をもちあげて、ほっぺをくっつけました。 よかった。げんきになってくれて、ほんとうによかった。 うれしくてないていると、その子はわたしのなみだをぺろぺろなめました。すると、ちいさなお口で、「ばもっ」となきました。 名前をまだきめてなかったので、わたしはその子のことを「ばもら」とよぶことにしました。 これからよろしくね、ばもら。 わたしがそういうと、ばもらは目をほそくして、ちいさなお口でわらいました。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加