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「いいお天気ね」
外に出れば、雲一つない鮮やかなブルーが空を覆っている。
「サレ妻には幸せになる権利があるの……」
私はポツリと呟いた──それは、私自身にも言えることだ。
(いつか……探し見つけた暁には……)
私は、あの女のことを考えながらポケットからタバコを取り出すと口に咥えた。
その時、スマホがメッセージを告げる。目を通した私はすぐに承認ボタンを押し、依頼主に返信をした。
「待っててね……いま助けてあげるから。私は貴方の味方よ」
スマホの画面を見ながら微笑むと、私は青空に向かって白い煙を大きく吐き出した。
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