2話

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2話

  家を出て、大通りに出ると聞き慣れた言葉が聞こえた。 モブ:ねぇ、あの子オッドアイだよね? モブ:確かに。カラコンつけてるのかな?w モブ:さぁw でもオッドアイになんてしちゃって中二病なのかな?w れい:っ...   わかってる。わかってるけど、胸がずきりとなるのを抑えられなかった。   ドンッ れい:ごめんなさいっ...! モブ:大丈夫ですよ(*^^*)   その人は笑って許してくれた。嬉しかった。 れい:ありがとうございます!   気をつけてくださいねー、といいながらその人は去っていった。   その人に何度も頭を下げる。たまたまぶつかったのが優しい人でよかった。   俺は右目が見えないから、ものを立体的に見ることができない。   そのため、人との距離が分からなくなり、ぶつかってしまう。   気をつけているが、人が多いときはめっちゃぶつかる。 れい:はぁ...   思わずため息が出る。   ふとスマホを見る。 れい:9:50!?   人目もはばらず大声を出してしまう。   何人かが俺の方を見る。   それよりも時間がやばい。はやく行かないと。
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