愛をこめて

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愛をこめて

Dear 旦那さま 2007年の7月9日、ドキドキしながら市役所に婚姻届を2人で提出したね。私達のドキドキとは裏腹に、すごく事務的な対応の市役所員さんだった。 その日の夕食は、フランス料理店「フェリ」でコースを食べたね。マナーとか、ほんと適当だったけど、料理は美味しかったね。 私は、通訳ガイドの勉強をしていて、一次試験が終わったら、両親に 「もう一緒に住んでいいよね?」 って許可をもらって実家を出て、新居で一緒に暮らし始めたね。今考えると、何をそんなに焦っていたんだろう、って思うけれど。 私の家事は、とても褒められたものじゃなかったけど、笑顔でサポートしてくれた。感謝しています。それは今でも変わらないね。 10月の8日に、イタリアのシエナ近郊、ボルゴラバーニャの教会で永遠の愛を誓い合ったね。シエナの青い空、今でも目に焼き付いています。 あれから、もう16年なんだね。私の病気が再発したり、父が亡くなったり、娘が生まれたり、入退院を繰り返す私を、ずっと支えて来てくれたあなたを私は心から感謝しているし、愛しています。私はツンデレだから、あなたを振り回すことも多々あったけれど、最後はあなたの笑顔に救われた。調子を崩すと、あなたにすごく迷惑をかけてしまうけど、いつもあなたと娘に何ができるかな、って考えているよ。 16回目の入籍記念日は、ベーカリーレストランサンマルクで家族で食事をしたね。みゅーずという、かけがえのない宝物を手にした私達を神様も祝福してくれているかな。 出来の悪い妻だけど、これからも暖かい笑顔で抱きしめていてね。 Love, 花音
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