第2話 続・ボートのふたり〜ドードー鳥は勘定に入れません〜

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出港した数日後、インド洋をサイクロンが襲った。 貨物船は大破し、乗組員は我先に救命ボートへ乗り込んだ。 教授は吹き荒れる嵐の中、命がけでドードー鳥を救い出した。 そして、艦長に助けられ、最後の救命ボートに命からがら乗り込んだ。 その直後、船は沈没した。 サイクロンが過ぎ去った時、大海原には1艘のボートだけが、ポツンと浮かんでいた。 ふたりの男と、1羽のドードー鳥を乗せて。 ボートには、非常食が数日分積んであった。 ふたりはそれを半分にわけ、教授は自分の分をさらに半分にしてドードー鳥と分けあった。 だが、その食糧もすぐに尽きてしまった。
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