第2話 続・ボートのふたり〜ドードー鳥は勘定に入れません〜

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🦤🦤🦤🦤 その夜、ふたりはまんじりともせず、狭いボートの上で向き合っていた。 東の空が少しずつ明るくなってきたとき、艦長はポケットから護身用の小型リボルバーを抜いた。 「教授先生、もう選択の余地はない」 艦長がリボルバーの銃身を、船尾に向けた。 ドードー鳥は目を覚ましていたが、銃を恐れることもなく静かにうずくまったままだった。 「チッ!なんてのんきな鳥なんだ!これだからお前らは絶滅しちまうんだよ!」 艦長が撃鉄を起こすカチリという音に、ドードー鳥は不思議そうに首をかしげた。 教授がそっと手を伸ばし、リボルバーの銃身を掴んだ。 「艦長・・・わかった。私の鳥だ。最後は私にケジメをつけさせてくれ」 艦長はうなずくと、リボルバーを教授にあずけた。 くわっ!くわっ! ドードー鳥が、教授を見て悲しげに鳴いた。 艦長が言った。 「さあ、あとは引き金を引くだけだ!おっと、気をつけて!危ないだろう、銃をこっちに向けないでくれ!」 教授は言った。 「このドードー鳥は最後の1羽。だが、人間なんて16億分の1に過ぎない」 そして・・・
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