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大好きな姫宮とおじじさまがいる幸せな時間。けれど、壮健だったおじじさまも天命には逆らえなかった。
「今生でのそなたのととさまは、東照神君や頼朝公とは違うて、頼りないかもしれぬがのう。そなたが頼りじゃ、家治。ととさまを、家重をよう助けてやってくれよ。それとな、五十宮といつまでも仲良くのう。今生で再び将軍家に生まれて出会えた縁を大事にするのじゃぞ」
五十宮と出会って2年後、偉大なる今生の私の祖父、徳川吉宗は世を去った。
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