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いつもの浜御殿。今生の私と、五十宮。
けれど、二人とも、いつもよりもずっと言葉数が少なかった。
二人の大好きなおじじさまが、遠くから優しく孫を見つめている、いままで当たり前だと思っていた光景が見られなくなったことが、二人ともこれほど寂しいものだとは思いもしなかった。
おじじさまがいなくなられて、寂しい、悲しい。
けれども、今生の私は、それが不幸せだとは思わなかった。
寂しさや悲しみを分かち合い、寄り添って共に生きて行ってくれる、かけがえのない人と今生でまた出会えたのだから。
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