巡り逢いて
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私の前世の記憶は、そこから、十数年程先に進む。 「御台……」 私の腕の中には、美しい女人の白く、柔らかな肌の温もりが伝わってくる。 まだ、少年ともいうべき年に結婚して以来、やっと交わした愛しい妻との新枕。 お互い、父上に抱き上げられた幼い頃とは異なる恥ずかしさで、顔を見るのもやっとな状態だったが、どれだけ時を経ようとも、私はこの幸せな時間を決して忘れはしないだろう。
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