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蒙古が襲来して、日の本中が大騒ぎになっていた頃の話。
鎌倉に近いある静かな村に、大きなつづらを背負った90歳に手の届こうかという一人の老僧が、年と旅の疲れのせいか、あるおばあさんの家の前で行き倒れてしまった。
親切なおばあさんは、この老僧を手厚く看病してあげた。
そのおかげか、老僧は気力を取り戻した。
カン、カン、カン。
おばあさんが、老僧のもとへ、お粥をもっていったところ。
老僧が何やら、一生懸命に造っていた。
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