花まつり

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「これは、お坊様。もう起きていてもよろしいのですか」  おばあさんが遠慮がちに声をかけると、老僧は言った。 「このたびはお世話になり申した。私は、高円坊と申す。もはや、先の長くない身であるが、何かお礼をしなくてはならないと思い、ひいなを造っているところです」  
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