さよなら私の一部。健康診断は大切だよ!編。

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さよなら私の一部。健康診断は大切だよ!編。

このエブリスタを怠けていた数年間、色々とありました。 新しく働いた福祉施設での勤務がとても楽しく、社会福祉士の資格を取ろう!と奮闘していました。とはいえ、私は恥ずかしながら中卒だったので、まず資格を取るためには高卒認定を受けてからの、専門に行き必要単位を取らなければ資格が受けられないという状態でした。 まず、高卒認定を取る為に中学の勉強からやり直している所でした。しかし、そのタイミングくらいで、何故か息苦しい毎日がはじまりました。それは、勉強が苦手だからかな〜🤣? くらいに思っていましたが、違いました。福祉施設という、感情をかなり引っ張られる職業の中で、私は知らず知らずに疲れていたのです。 おかしいと思う症状がいくつもあり(職場の事を考えてたら朝になる、信号待ちで涙が出る、その他色々)え?私鬱かな?と思い病院に行くと、私はHSPという性質がかなり強いという診断がでました。HSPは病気ではないようです。いわゆる繊細さんと言われるもので、今の時代よく聞きなれてきましたよね。そして、その繊細さんのせいか、福祉施設での勤務は私は心を持っていかれすぎて、向いていないと判断し、退職いたしました。 利用者さんの状態が悪くなると、メンタルが引っ張られてしまい、迷惑をかけると感じたからです。好きな仕事だったので寂しかったけど、まぁ心が持たないので仕方ないかなと今は思います。 そして、その職場で最後に受けた健康診断で、私は子宮ガン検診に引っかかりました。上皮内がんにかかっており、選択肢は一択。子宮全摘出でした。とはいえ、すぐに決められる事ではないでしょうから、また落ち着いたら予約に来て下さいと先生は言いました。私はすぐに「いや、大丈夫です!すぐ手術の予約したいです」と答えました。私があまりにも笑顔で答えたので、先生は逆にびっくりされていました。 正直少しは悲しいんですが、昔から場の暗い空気が好きではなく、笑って乗り過ごしてしまう事があります。それがその時も発揮してしまったのだと思います。色々落ち込んだりもしたけれど、私にはもう息子が2人居ます。充分だと思ったので、命が危ないままよりは、子宮のひとつくらいくれてやろう。そう思いました。そして、悲しみよりも感動した事、得た事があります。 子宮を摘出する手術には、付き添い人が要ります。家族でなければなりません。成人以上の。 私には親族がおらず、成人すぎている身内は居なかったので、手術が出来ませんという危機に陥りそうだったんです。しかし、長男が19歳、その時あと数日で20歳なのに〜!!という所でした。 本当はあまり良くないけど……なら、長男さんで大丈夫ですよ。と、なりまして、長男に病院に来てもらい、サインをしてもらい📄५✍無事手術に挑む事が出来ました。不思議な事に、普通ならば、子宮取りたくない……って悩みになるかと思うんですが、私みたいなもんは、いや、取りたいんですよ、もう覚悟もきまってんすよ、手術したいんです!!の状態でその難関があったので、手術の日はホッとしたんです。あと、先生と話す長男がものすごく大人にみえました。 先生によろしくお願いします。と頭を下げ、私を励まし、次男の事は任せて、お母さんはゆっくり休んで。と言いました。 私は思いました。子宮ありがとう、こんないい息子を産ませて下さりありがとう、お疲れ様でした。今日でさよならだけど、感謝しています。 何故か、安堵感につつまれ、私は手術を終えました。 そして、今は身体も万全で、アパレルで働いています。少し前に再婚し、自分の時間も多少出来たので、また小説なんか書いてみようかな。という、今日この頃です。 最後に、健康診断、大事やで〜と叫びたい。💁‍♀️
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