恐妻と愛妻は紙一重

11/22
前へ
/22ページ
次へ
 事の次第が帰蝶に伝わり、ないものはない、これ以上無理をとおすのなら、自分も、自分の兄弟も、美濃の国衆も自害すると帰蝶はのたまった。  道三の嫡女、美濃衆の主家の娘であり、家臣達からの信頼も高い帰蝶にはそれだけの影響力がある。  そして、帰蝶の怖いところは、それがただの脅しではなく、本当に実行しかねないところだ。  信長は、過去の経験で、そのことをよく分かっている。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加