ただ青く咲く

1/1
前へ
/14ページ
次へ
 君の音で紡がれた今を生きる僕が、僕の綴る言葉で君を生かしたい。  抱え負った傷も、黒く纏う惨憺たる過去も僕にはわからないけれど あの瞬間、確かに響いた『叫び』を掬う。 その姿が酷く醜く、無謀で、脆いものだとしても。 ー*ー*ー*ー*ー  諦めた世界を包む青を見上げ、飛び立つあの瞬間 誰かに強く引き留められる感覚を覚えた。  私の中を触れた言葉と、残酷なほどに本当を抉る目。 もう一度、この世界で夢をみることが許されるのなら、 その夢の中で、君に手を繋いでいてほしい。 ー*ー*ー*ー*ー 不確かな線を確実に結んでいく。 正解すらわからない音に、未完成な言葉をのせて。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

166人が本棚に入れています
本棚に追加