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災害ついでに、夜道も怖いよねっていう話にもなった。
十代の頃とかは、深夜に一人で歩くことだって全然へっちゃらだったけど、今は違う。
おばけも怖いし、人はもっと怖い。
いきなり後ろから刺されたらどうしよう、連れ去られて拉致されたらどうしよう、とかいちいち不安になる。
もう二十代も後半に突入するからか、周りにも最近、心配性が増えた気がする。
それだけ、もう怖いもの知らずの子供ではなくて、大人になったということなのだろうか。
一人で夜道を歩くときは、絶対に誰かと電話する、と友人は言った。
「誰かと電話しながらスタスタ歩いてる女と、スマホいじりながらとぼとぼ歩いてる女、どっちを襲いやすいか考えてみたらわかるやん」と。
単純なわたしはさっそく今日、駐車場から家まで帰るほんの数十メートルを、誰かと電話しているふりをしながら歩いた。
「え、まじで?えー、それはやばいなぁ。うん。そうそうそう、やっぱり?おかしいと思ってん」
とか言いながら。結構楽しかった。ハマるかも。
誰かと電話しているふりをしながら、思いっきり愚痴るといいかも。と、新しいストレス発散方法を発見した。
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