りゅうちぇるに捧ぐ

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りゅうちぇるに捧ぐ

死にたい、と思ったことはある。 基本的には死にたくないけど、それでも二十五年も生きていたら、死にたいと思うほど苦しい瞬間は何度かあった。 とくに生理前。 情緒不安定。何もかもにイライラする。あれは完全にうつである。 わたし、うつ病かもしれない。 本気でそう思い始めてしばらくしたら、ちゃんと生理がくる。 あぁ、あれはうつ病じゃなくてただの生理前だったんだ、とほっとする。 全部忘れて、ポジティブ人間に戻る。でもまた周期がくると、また死にたくなる。 生理前じゃなくても、本当に辛いときは、死についてよく考える。 骨折して入院して、退院してからも片腕で生活して仕事して、っていうのは、正直マジでしんどかった。 人生で一番病んでいた。 もっと辛いひとは沢山いるのに。わたしのメンタルは、弱い。 不幸が不幸を呼んで、人間関係までこじれてくる。 毎日、一人になるとただ涙が溢れて止まらなかった。 腕は無事に治りつつあり、それと同時にわたしの心も治ってきた。 でも、もしあれが毎日続くと考えたら。 いつか自ら命を絶っていたとしても、おかしくなかった。
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