罪も憎まず人も憎まず

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 首を斬られた新作の父は帰っては来ない。  その父を無惨な目に遭わせた大久保も凶弾に倒れて命を失った。大隈を襲った犯人も死んだ。  だが、大隈は右足を失っても生きている。  生きている者には、できることがまだまだあるはずだ。  多くを語らない大隈から、新作はそれを教えられた。  
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