罪も憎まず人も憎まず

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 大隈を襲った犯人の青年来島恒喜は、事件直後隠し持っていた短刀で喉を突いて自決した。  大隈は、新作に対して、来島の葬儀に参列して香典を渡してくるように頼んだのだった。  それは、周囲から様々な非難を浴びせられて苦しんでいる来島の母への大隈の配慮でもあった。  
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