いつの間にか

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いつの間にか

用事を済ませて、いつもの場所に腰をかけようと襖を開ける。 開けて思い出すのは… いつもいるアイツ。 『フンっ…らしくねぇな』 そう言いつつ、アイツがいないか確認する。 だが、何処を探しても見つからない 探してどうする? この俺といても… 探すのを諦めて、窓際に腰をかける。 そして足を立てて座り、置いてある三味線を手を伸ばす。 少し戸惑ったあと手に持って音を奏でる。 奏でてながらも外が気になって見てしまう。 結局、今日はアイツは来なかった。 いや…いたのかも知れない そんな甘いことを考えて、おもわず笑う。 そして忘れるように音を奏でて続けた。
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