トリッテ・アトランテの日記

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 3月20日  全て思い出しました。  私は何度も死んだ。カトレナ嬢に殺された  記憶を忘れる薬を作りました。  飲んでも何も忘れられません。  薬が効きません。  毒も飲みました。死ねませんでした。  私が死にたいと言ったら親は驚きました。バロッサも目を丸くしていました。  そういえばバロッサはいつからあんなに穏やかな顔になったのでしょう。  昔は般若のように怖い顔ばかりしていたのに。  親にとって私は順風満帆で幸せな人生にしか見えないようです。  ヴァロック様に襲われた傷のせいだと言いましたが、誰も知りませんでした。  ヴァロック様の存在を、誰もご存じなかったのです。  私はそれで寝込んだのに、私が寝込んだのは階段から落ちたことになっていたのです。  皆が穏やかに微笑みながら困っている中、カトレナ嬢だけが、全てを知っていました。  だって、満面の笑顔なのに、目が笑っていないんですもの。  そして、またあの言葉を言うのです。 「これからもよろしくね」  いやだ。私はもう、生きていたクナイ。こわい
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