トリッテ・アトランテの日記

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 3月10日  一体どういうことでしょう。  朝起きたら屋敷が騒がしくて、寝巻のままで部屋を出て、床が凄く汚れていて、汚いから近くのメイドに声をかけたら震えながら隣の部屋を指してて、覗き込んだら、そこには、両腕のないバロッサがいましたの。真っ赤な包帯を肩に巻いて泣き叫ぶ皺くちゃのバロッサの顔が忘れられません。昔されたことを思うといい気味だと思うのに、どうしてか震えが止まらない。一体何が起こったのでしょうか。  その晩はいつものメンバーでのお茶会。  いばらの鞭で傷が残ってしまったナタレイの顔を見るのを楽しみにしていたのに、その頬の傷が怖い。  私が何もしゃべらないからでしょうか。  カトレナ嬢が声をかけてきたの 「どうだった?」  これはどういう意味なのでしょうか。  カトレナ嬢は、何をしたのでしょうか  わたくし、かんがえたくもありませんわ
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