傷物の花嫁

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火鉢で焼けた顔の娘を。 「ヨッちゃん!」 嫁に貰うと言った後。 「ゴメンね?私…お嫁になれないの」 物好きだと周りは咎めた。 「私、お見合いする事になって……」 それでも花婿は諦めらきれなくて。 「もしかしたら、遠くへ嫁ぐ事になると思う」 どんな手を使ってでも……。 「だから、ヨッチャン」 花嫁を自分のモノにしたかったのです。 「今まで有難うね…?」 パチパチと燃えた火の横に、真っ赤に染まる火鉢を見つけた。
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