泡言葉

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泡言葉

あの日 私は貴方に心を奪われました 大好きでした。 愛していました。 貴方のことが 好きになり過ぎて 貴方と離れた今も 消えない記憶が 私の心を埋め尽くす。 瞬きさえ忘れて今日だけは… 貴方との甘いキスを思い出したい。 自分勝手な私の想いはお天気みたいに コロコロと変わって… 不安なのは貴方が悪い訳じゃない 私のせいなのに些細なことで崩れた。 遊びのような恋なら良かったのに… この罪の炎を背負いながら生きてく覚悟も私にはないのに貴方を強く愛してしまった。 終止符なんてうちたくなかった。 もっと早く会えたら貴方と知り合えたら私達の時間は止まることなく心を重ねて同じ未来を見つめて生きてこれたかな? 優しく抱き締め微笑む貴方 笑顔を崩さないでほしかった 貴方の嘘に気づいてしまうから… 貴方のもうひとつの顔 私を抱く時 貴方はいつも時計を外して時間を止めてくれました。甘く特別な2人だけの尊い時間。 騙されたまま幸せだった あの頃が切なくも愛しい。 綺麗なまま思い出にしたくて 私は心に蓋をした。 二度と口にしまいと口に出すまいと心の奥底の小さな箱に閉じ込めて鍵を掛けた。 他の誰かより 切ない恋をした。 誰よりも強く深く貴方を愛した 恋をしただけ… 優しが涙になっただけ。 恋の涙が静かに溢れ頬を伝う 悲しい訳じゃない 貴方を失うから泣いてる訳じゃない この涙は自分への戒めだ。 私は嘘つきだから。 貴方を忘れられない 好きから愛に変われたらと願っていた この恋が永遠なって欲しいと 叶いもしない夢を願ってました。 何とも言えない感情が現れて 止まることのなく流れ続ける。 付き合ってない私達の間になんの障害も隔たりもなく、お互いがお互いを求めた。 出会ったのは夏の始まりだった… 出会わなければ良かったのに… ただ寂しさを埋めたい… 最初の始まりなんて きっとそんな些細なこと ただそれだけだったのかもしれない。 恋なのか愛なのか情なのか分からない何かが、いつしか芽生えて私達は、どちらからともなく自然な形で惹かれ合い逢瀬を重ねた。 素肌で触れ合い愛し合う度 離したく失いたくない存在だと強く思った。 来る日も来る日も何度も何度も愛に溺れた。 「愛してる」なんて一度たりとも 口にしたことはない。 その言葉を口にした瞬間 この甘く儚い関係は泡と消えてしまうと思っていたから…。 お互いに分かっていたから… 私達には「愛言葉」があった。 私達だけの「特別」な言葉。 貴方が私に言ってくれた「魔法の言葉」 「君は友達より恋人よりも深い所で繋がってる特別な尊い人。誰よりも特別人」 例え離れても、ずっと想っていられる人。 溢れだす愛しさが2人にはあった。 誰にも話せない「泡言葉」が美しくて 砂糖菓子のような「愛言葉」
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