ずっとそばにいる

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ずっとそばにいる

朝陽が待っていたずっと逢いたかった人・・・・・・忘れようとして忘れられなかった人。 たった二日しかたってないのに永遠に逢えないと思っていた、あの日学食で食べたうどんも、Cafeで飲んだコーヒーもなんの味もしなかった。 朝陽が待っているなんて思ってもいなかった。 さんざん歩きまわって、帰ったのは深夜だった。 好きだと言ってくれた・・・・・ 好きになっていいかと聞かれ、もちろんだと言うと朝陽が嬉しそうな顔で僕を見つめてくれた。 あの顔で俺にキスをする、俺よりずっと年上の癖に甘えた顔でキスをせがむように俺を見る朝陽。 「ずっと一緒にいてくれる?」 「うん ずっと一緒にいる」 「こころがいなくなったらどうしよって思ってた」 「俺だって朝陽が誰かを好きになったらって・・・・・苦しかった」 「誤解させるような事してごめん」 「あの人なんでもないんだよね」 「うん 関係ない・・・・俺とこころの間には誰も入れないよ」 部屋へ入ると朝陽の肩に顔を埋める、朝陽の指が髪を撫でた。 「・・・・・・あさひ」 顔を上げて朝陽を見る、朝陽の顔が近づいて乾いた唇にキスをした。 何度も角度を変えて深く合わせる、舌が内側をなぞるように動く、背中が痺れる感触に息を詰めて朝陽のシャツにしがみ付いた。 始めての濃厚なキス、こんなキスは始めてだった・・・・・・今までのキスが笑えるぐらいのキスだった。 他とは比べ物にならないくらい凄いキス。 朝陽はこれまでどんな人と付き合ってきたんだろう。 気持ちよくて、苦しくて、胸のドキドキが止まらない・・・・・・・ 舌を吸われ甘噛みされて足の先まで電流が走った。 身体も思考も溶けてしまいそうなほどの快感・・・・・・開きっぱなしの口元から唾液が顎まで伝わる、それを追いかけるように朝陽が唇で舐め取った。 立っているのが辛くなるほど膝が震えて、キスだけじゃなく触ってほしくてたまらない。 朝陽の手で身体中触ってほしかった。 「あさひ・・・・・」 名前を呼べばまた唇にキスをする・・・・・・自分ばかりが昂ぶり身体が変化していくようだった。 「朝陽ごめん・・・・・俺どうしていいか・・・・・・・分からない・・・・・・朝陽」 シャツを掴んだ手が震え、脚にも力が入らなくなった。 こんな風になるなんて・・・・・恥ずかしくて顔を合わせることが出来ない・・・・・ 朝陽はどんな顔をしているのだろう・・・・・・ 「こころこっち見て、顔を見せて・・・・」 「あさひ・・・・・」 「こころ・・・・好きだよ」 朝陽に腰を支えらてベッドへ移動する、俺の上に覆いかぶさるように倒れ込んで朝陽の手でジーンズと下着をはぎ取られた。 解放された性器に指を絡め口の中に入ってきた舌に上顎を舐められる・・・・・・我慢できない快感に泣きながら達した。 朝陽が自身のシャツを脱ぎすてる。 「こころ脱がせて」 朝陽のズボンと下着に手をかけて、一気にはぎ取るように脱がせた。 裸になって抱き合った、わずかの隙きもないほど朝陽の身体を引き寄せ抱き合う。 「こころの全てが欲しい・・・・・・深く抱いて・・・・・挿れて・・・・・」 胸の奥から朝陽が欲しくてたまらない・・・・・下半身ではなく胸の奥から欲しいと言う感情が沸き上がる。 全部ほしいから全部あげたい・・・・・ 大人の朝陽の身体は綺麗だった・・・・・熱い胸板、波打つ腹筋、肩も上腕も綺麗に筋肉が付いていた。 「朝陽の身体・・・・」 朝陽が身体中にキスをする・・・・・・自分も何かしたいと思っても何もできなかった。 変な声が出そうで口を押えるのに必死だ。 「こころ震えてる?」 「大丈夫 出来る」 「うん こころに任せる」 任せるって言われても・・・・・・始めてでどうしたらいいのかなんてわからない 朝陽の腹筋を撫でた後、その手をさらに下へ移動させた、硬く立ち上がったものが手に触れる・・・・・ 「あ、すごい」 朝陽がくすりと笑った・・・・・ 熱く充実した朝陽を手の平で包み込み、そのまま刺激していった。 朝陽の物がさらに大きくなっていく、不意に身体を反転されてベッドに背中を押し付けられ、朝陽が上から俺の顔を見た。 「こころの好きにしていいよ」 「俺・・・・・始めてでわかんない」 「おいで・・・・・」 朝陽に触られると理性も思考も消えてしまう・・・・・朝陽は俺の物を口に含んで刺激した。 始めての刺激に目眩がしそうなほど身体中が痺れてくる・・・・・・丁寧に刺激していく朝陽……… 先端を舐められ甘噛みされると、その瞬間に全ての感情が破裂して吐精した。 恥ずかしさで朝陽の胸に顔をうめる・・・・・ 朝陽が俺の上になって自分の孔に白い液体を塗りこめて行く、俺の物を手に取ってその孔へと導いた・・・・・ 少しづつ押し込むように挿れていく、朝陽が身体を落としていくと俺の大きくなった物がゆっくりと朝陽の中に入っていく・・・・・・キュッと締め付けられて思わず声が出る。 「あさひ・・・・・きつい」 朝陽が口を開けて息を吐く、締め付けが解かれてさらに奥へすすむ、奥の壁にぶつけるように動くと朝陽の身体が驚いたように跳ね上がる、朝陽の聞いたこともない甘い声・・・・・ 「こころ・・・・・Je t’aime(ジュテーム)」 俺の耳に朝陽の喘ぐ声が聞こえた・・・・・更に声を聴きたくて奥へ奥へ突くように繰り返し腰を打ち付ける 「ウッ・・・・・こころ・・・・・・こころ・・・・・」 朝陽の啼くような声が気持のよさを教えてくれる・・・・もっともっと朝陽を啼かせたい。 欲望が俺を支配する・・・・・朝陽の全てが欲しい・・・・・・朝陽を見ながら激しく腰を振った。 何度目かの突き上げで朝陽が白濁を腹に飛ばした、それを見て我慢の限界を迎えた。 朝陽の中に熱い精を吐き出した。 「こころ」 「あさひ」 朝陽の身体を抱きしめ、熱くなった身体をくっつける。 「こころ気持ちよかった・・・・・始めてだった?」 「朝陽のバカ・・・・・・朝陽が始めてで最後だから朝陽も俺を最後にして」 「うん そうする・・・・ラブホ行く?」 「朝陽!」 「こころと始めて行ったのラブホだもんね、また行こう」 「朝陽ってば・・・・・・行きたい?」 「うん この前のとこ」 「どこ?覚えてないけど・・・・酔ってたし、連れ込んだの朝陽でしょ」 「カード持ってる」 「見せろ」 「あれから行ってないよな」 「行ってないよ・・・・・誰ともそんなことしてない」 「ほんと?」 「ほんと」 「じゃぁ 今度行こっ」 朝陽と始めて逢ったのはラブホ・・・・・・あの日酔った俺を介抱してくれた朝陽・・・・・ 俺の始めても最後も全て朝陽・・・・・だから朝陽にとっての最後も俺。 これから先何があっても一緒、朝陽のサックスが聞けるなら何処だって一緒に行く。 俺は朝陽の奏でるサックスの響きに魅入られてしまった。 そして朝陽の身体にも・・・・・・だから・・・・・・何があっても離れない ずっとそばにいる・・・・・ fin
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