2-6 女子会はジュースと共に

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「とびっきりの美人さんだけどやや変態なおねにーさま。クールな短髪剣士っていうイケメンキャラのテンプレみたいなおにーさん。あと、その二人よりもちょーっと見劣りするけど、朗らかな癒し系笑顔が母性本能をくすぐる地味系男子――それぞれ個性的でどれも捨てがたいですよね~」  ユーリスは頬に手を当て、熱っぽいため息をついた。 「ふーん、他人にはそう見えるのか。カイは人智を超えたド級の変態マゾ。ヴィクラムは脳筋で酒浸りのアホ。ジェイは、料理は上手いが腹の中は真っ黒け。どいつもこいつも、ろくなものではないな」  サヴィトリは一刀で三人を切り捨てる。  三人のうちの誰かを恋人になど、一瞬たりともよぎったことはない。 「結構ゼータクですね」 「ひどいフラグクラッシャーを見たのでございます」  ユーリスとニルニラが、示し合わせたかのように呆れたと言いたげな視線をむけてくる。意外と二人は似ているのかもしれない。 「いや、好きか嫌いかで言えばみんな好きだ。ただ、そういう対象としては見ていないというだけで」 「全力で粉砕しましたね、今」 「バッキバキでございます」 「?」  慌ててフォローをしたつもりが逆効果だったようだ。更に、二人の視線が鋭さを増す。 「ちなみに、あのカエルはどうなのでございますか? 人となりはよく知らないのでございますが、相当優秀な人物だと聞いているのでございます」 「ナーレ? うーん、会うのは久しぶりだったけれど、相変わらず性格悪いなぁと。三十路であんなんじゃあ、絶対に友達少ないと思う」 「……全滅なのでございます」  ニルニラは頭を抱えてしまった。  サヴィトリには、二人の反応の理由がまったくわからない。
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