手が触れて、ジレンマ

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手が触れて、ジレンマ

放課後 あなたが誘ってくれた フロマージュの美味しいお店 なのに あなたはアイスコーヒーだけ 私には食べてほしいと 優しく微笑んで 他愛もない話をして 人が聞いたら面白くもないのに あなたは包み込むように 優しく微笑んで ああ この人好きだなって思った 帰り道の途中に ふたりの手が触れ合った 私は恥ずかしさで 逃げるように引っ込めて すぐに すごく後悔した あのままなら 手を繋いでくれたの 私の手を 握ってくれようとしたの 恥ずかしさと 恋心の前進 どちらを優先すれば あなたは嬉しかったの 手が触れて、ジレンマ 恥ずかしいけど繋ぎたくて 繋ぎたいけど恥ずかしくて あなたは優しく微笑んだ とても穏やかな声音で ジレンマみたいに相反する 言葉をくれた 「ごめんね、君が好きだ」 こぼれた涙もジレンマかな でも この涙は悲しさを孕まない 嬉しさの涙だよ
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