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「お母さんから電話あってね、今度の日曜日、ゲンジさんの息子さん夫婦と会うことになったから」
その週の火曜日。
会社から帰宅して、出迎えた妻の第一声である。
「何処で?」
家着に着替えながら訊ねる。
「また、お食事でもしようってゲンジさんが言ってるらしいから、どっか店でも行くんじゃない?」
「判った」
と言う訳で、日曜日のお昼。
一旦実家へ寄り(もうゲンジさんはここで義母と暮らしている)今度は洋風レストランへ行った。
「息子のハツヒコと、その嫁のカスコさん」
ゲンジさんが2人を紹介すると、オレらも自己紹介し、頭を下げた。
ハツヒコさんと言う人は、ゲンジさんとは逆で、小柄な体型であった。
が、まあ、親子なので顔付きは似てるか。
40歳と言う、年相応だろう。
奥さんのカスコさんはスレンダーでショートカット。
清楚で色白、お嬢的で大人しい印象をうけた。
年齢は38と言った。
だいたいオレはハツヒコさんと喋り、妻はカスコさんと会話していた。
オイタロウは、今日はケータイゲーム機を持参していた為、暇をもて余すことはなかったが、さすがにメシ食いながらゲームやっている息子を妻は注意していた。
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